フィレンツェ メディチ家の息づかいが今でも聞こえる芸術の都
フィレンツェ、外してはいけない見どころ2選
1. ウフィツィ美術館
ネットで予約したため、すぐにチケットは買えた。
絶対みるべきはボッティチェリの"ヴィーナスの誕生"と"春"。
春
"ヴィーナスの誕生"のヴィーナスと"春"の中心の女性は同一人物
そして、"ヴィーナスの誕生"の左にいる男女と"春"の右いる男女も同一人物
"春"の右にいる男は西風の神ゼフュロス。
結婚をあらわすオレンジの木の間から腕を伸ばし、花の神に変えようと妖精を抱いている。
そして、妖精の口から花が出始めている。
隣は妻となった花の神で、妊娠で体型が変わり、花を撒いている。
天使エロスは目隠しをして恋の矢を打とうとしている。
矢が向いている先は、手を取り合って輪になり踊っている三人の女性。
矢はどの女性に当たるのかわからないのかも。
天使は心の目で矢を放っていろのだろうか。
三人女性の隣の男性は横を向いている。
恋の矢が刺さった後の展開を見てみたいものだ。
男性の足元が羽のようになっているのも面白い。
興味深いのは、真ん中のヴィーナス。
首がかなり傾き、よくみると右目と左目の位置も相当違う。
ところが、"ヴィーナスの誕生"のヴィーナスは均整が取れており、とても豊かな顔である。
西風の神ゼフュロスも"春"では青く、風も吹いていないが、
"ヴィーナスの誕生"では肌色に変わり、風を吹いている。
ホタテの貝殻に乗ったヴィーナスが、ゼフュロスの西風に吹かれキプロスに着いた。
そのヴィーナスを、時の神フォーラが花のマントで出迎えている。
花の神フローラの花が、西風にのるようにヴィーナスに向かっている様も美しい。
このように解釈していくと、この二つの絵は綿密に考えられていたと思いたくなる。
"ヴィーナスの誕生"の絵画の横には、
目が不自由な方のために大理石でできた"ヴィーナスの誕生"が置いてある。
ウフィツィ美術館は"ヴィーナスの誕生"の方をより重要視しているのだろう。
当時、キリスト以外の神を描くことはタブーだったのだが、
パトロンメディチ家のサポートで、キリスト以外を描けたというのも見どころ。
まさしくルネッサンスである。
ウフィツィ美術館には他にも素晴らしい作品が展示されている。
ボッティチェリの師匠リッピの作品。
マリア様を当時流行っていた真珠のアクセサリーや髪型で描いている。
そうした通念を取り払った斬新さが喜ばれた。
これも、ルネッサンスだ。
ボッティチェリの受胎告知
レオナルドダビィンチの受胎告知
遠近法の線は山に向かっており、実はこの作品の主役は”山”なのだそうだ。
美しい天井や床
天使の羽の色
あまりにも良くて、二回ウフィツィ美術館に行った。
二度目は予約せず、朝一番でBOX2の窓口にいった。
8時前、3番目にチケットを買えた
2. ベッキオ橋から見る朝日
朝の散歩途中、偶然にも橋の上で美しい日の出に出会う。
ベッキオ橋のちょうど真ん中辺りにアルノ川を見渡せる場所がある。
誰もおらず、穴場。
反対側も、水面に空と建物がきれいに写しだされている
ヴァザーリ回廊を求めて
ウフィツィ美術館から、ベッキオ橋の上の階を通りピッティ宮殿にまで続く、
見てみたくてウフィツィ美術館の人に聞いてみたら、
たまたま目の前の扉から始まっていると教えてくれた
扉の隙間から。
すぐ階段があって下に行けるようだ。
あまりに熱心だったからか、職員の方が窓に連れて行ってくれた。
ベッキオ橋へと続く回廊を教えてくれた。
外に出て回廊を追ってみた。ベッキオ橋の反対側へ
おそらく、回廊はここに続いている
ピッティ宮殿正面に向かって左端
いつか回廊を歩いてみたい。
メディチ家礼拝堂
メディチ家が眠る、墓のある礼拝堂
お墓はミケランジェロ作。
床にある墓を初めて見た。
中央に、メディチ家の人々の骨が入った調度品が多数ある
メディチ家最後の血脈のアンナの像も。
彼女は、遺書に、コレクションをフィレンツェにとどめ一般公開することをしたため、
トスカーナ政府に寄付をした。
メディチ家由来の物の多くがフィレンツェに残ったのは彼女のおかげである。
隣の部屋にはミケランジェロ作の彫刻が
君主の礼拝堂
君主と言われるだけあって、大理石の壁と床で作られた、未完成だが荘厳な礼拝堂。
貴石を使った壁の装飾が美しい
メディチ家礼拝堂と隣り合わせにあるサンロレンツォ教会
のっぺりとした壁は未完成だから。
教会内に2つのモデル候補があった。
教会内の全貌
リッピの受胎告知。
奥行きがある描き方、庶民的な天使などルネッサンスを感じさせる。
美しい天井
メディチ•リッカルデイ宮殿
メディチ家が一時期住んでいた。
当時、裕福な貴族が妬みを買い、政界から追放されていたため、外側は地味にしたとのこと。
中のメディチ家用の小さな礼拝堂
華やかなシャンデリア
メディチ家の家紋。
時代で変化したというより、分家ごとなのかも
コンファレンスルーム。
現在つかわれているのだろうか。
ベッキオ宮殿
予約しなかったが、並ばずにチケットを買えた。
窓口ではヴァサリオ回廊にも行けると言われたが、実際には二年後からスタート。
五百人広間
イルカを抱く天使
メディチ家の家紋
地図の部屋
日本と中国の地図
メディチ家専用の礼拝堂
ピッティ宮殿
予約しなくても、すぐにチケットは買えた。
メディチ家はベッキオ宮殿からピッティ宮殿に移り住む
ベッキオ宮殿はもともとは政庁舎。
ピッティ宮殿はライバルだったピッティ家が建て始めた宮殿で、後にメディチ家が仕上げた。
ベッキオ宮殿と比べるとピッティ宮殿は煌びやかでゴージャス。
病弱な妻のため、と言われているが、引越したくなるのもわかる。
ボーボリ庭園
ナポレオンが使ったバスルーム
パラティーナ美術館
ラファエロの作品
"大公の聖母"
"ラファエロ自画像"
"小椅子の聖母"
"ヴァールの女" 。ラファエロの恋人
大聖堂
次回も絶対泊まりたいホテル
Piccolo Apartment Residence Hotel
Via Ricasoli, 23, 50122 Firenze FI,
Ricasoli通りのホテルカリフォルニア、ミケランジェロ駐車場のななめ向かい。
17世紀の建物を改装。
玄関、出窓、高い天井、地下にはその面影が。
日本人が経営しているホテルだけあって、隅々まで掃除が行き届いている。
台所もある。
簡単な調理器具、お皿やコップがある。
シンクはきれいに磨かれている。
地下には洗濯機と乾燥機がある。
WiFiもしっかりつながる。
長いバスタブで体を伸ばしてつかれる。
水圧も強い。
VPNもつながり、アマゾンプライムもダウンロードもでき快適!
超おすすめスイーツ
Gelateria Ice Cream
Ricasoli通り沿いで、すぐ近くにあるジェラート屋さん。
ここも穴場!
ここでもピスタチオと食べてみた。
ローマより美味しい!
連チャンで通うことに。
ローマのスイーツについての別記事に書いたが、
確かにお店はアイスクリーム屋となったいた。
https://europetravelnote.hatenablog.com/entry/2019/10/22/021835
やはり、日本で言うジェラートはアイスクリームのことで、
イタリアのジェラートの意味は、"FROZEN"と言う意味だったんだ。
美味しいベーカリー
GINOS BAKERY
ピッティ宮殿近く。
奥さんに内緒で、ご主人がスイーツをおまけしてくれた。
フィレンツェ中央市場
一階が市場で、二階が大きなフードコート。
お皿にお惣菜がのった状態でディスプレイされている。
ハムやチーズに不安な人には選びやすい。
日本食も
携帯電話の充電場所
料理教室もある
IL SUSHIの海鮮丼とカレーライス
一階市場で仔牛肉のT-boneを買い、オリーブオイルと塩でシンプルに焼く。
美味しい!
市場の向かいにダミケーレ•ピザ
美味しいマロングラッセとティラミス
Cafe Scudieri
優しいアクセサリー屋さん
壊れたペンダントベッドをただで直してくれた
2019年10月23日〜27日